2010/04/17

元フランス軍の暗号専門家、Microsoft Officeの暗号の脆弱性について語る

Microsoft Office文書の暗号メカニズムには実装上の問題があり、攻撃者はそこをついて暗号を回避できます。これは特に目新しい話ではなく、2005年にすでに表に出ている話ですが、この脆弱性をつくツールや攻撃例が(公式に認められている限り)はありません。マイクロソフトが昔のバージョンのOfficeに対して、この問題を修正してこなかった理由は、ここかもしれません。

フランスの暗号専門家である Eric Filiol は、Black Hat セキュリティ・カン
ファレンスにて、こんな状況はもはや変わってしまった、とプレゼンテーショ
ンにて強調しています。彼の開発したツールを使えば、数分でOffice文書の暗号は解読できると。彼は1994年以来Officeで使われているRC4アルゴリズムを統計的に解析しはじめているそうです。いわく「当時私はフランス軍に雇用されており、当時のことはすべて機密だった。やっとこの問題について自由に語れるときがきたのだ」

くわしくはこちらへ:
Tool for cracking Office encryption in minutes

http://www.h-online.com/security/news/item/Tool-for-cracking-Office-encryption-in-minutes-979786.html

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